ストレスに効く食べ物って?
ストレスを受けると、体内で副腎皮質ホルモンが分泌され、体の抵抗力を高めようとします。
「眠れない」「気持ちが落ち込む」等々、ストレスを受けているなと感じたら、副腎皮質ホルモンを合成するのに必要なビタミンCとたんぱく質を意識して摂取するようにしましょう。
困ったことに、ストレスを受けると、私たちの体内でビタミンCやビタミンB1が大量に消費されてしまいます。これらが不足するとイライラ、不眠、めまいなどの症状が現れます。「普段より怒りっぽい」等の症状を感じたら、これらのビタミン類をぜひ補給しましょう。
カルシウムには神経を鎮静化する作用があり、不足するとイライラしやすくなる、眠れなくなる等の症状が現れます。骨や歯を強化するカルシウムは不足しがちな栄養素の一つですので、健康維持のためにも努めて摂るように心がけましょう。
ビタミンB1を多く含む食品
食品名 | 含有量 |
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豚肉(ヒレ)(80g) | 0.98mg |
うなぎ蒲焼き(100g) | 0.75mg |
ボンレスハム(40g) | 0.36mg |
生そば(100g) | 0.19mg |
さつまいも(約100g) | 0.11mg |
ビタミンCを多く含む食品
食品名 | 含有量 |
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柿1個(100g) | 70mg |
菜の花(50g) | 65mg |
いちご(7~8粒) | 62mg |
ネーブルオレンジ(100g) | 60mg |
キウイ(70g) | 48mg |
カルシウムを多く含む食品
食品名 | 含有量 |
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干しえび(10g) | 710mg |
牛乳(200ml) | 227mg |
煮干し(10g) | 220mg |
チーズ(20g) | 126mg |
ヨーグルト(100g) | 120mg |
たんぱく質を多く含む食品
食品名 | 含有量 |
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うなぎ蒲焼き(100g) | 23.0g |
豚肉(モモ)(80g) | 15.6g |
牛肉(モモ)(80g) | 15.1g |
クロマグロ刺身5切れ(65g) | 17.2g |
あじ1尾(約70g) | 14.5g |
入浴で心身をリフレッシュ

夏は入浴するとかえって汗をかくからと、シャワーで簡単に済ませてしまう人が多いと思いますが、それはあまりよくありません。
お湯につかると血管が広がり、新陳代謝も活発になるうえ、筋肉や関節もほぐれるので体の緊張や疲れが緩和されます。ぬるめ(36〜40度)のお湯にゆっくりつかることで、心も体もリラックスします。
鎮静効果のあるラベンダー、カモミールなどのハーブを入浴剤として使えば、気分も落ち着きます。暑い夏には、涼しい気分にさせてくれるペパーミントもおすすめです。
また、ストレスを軽減するのに、半身浴も有効です。みぞおちから下をお湯につけ、むくみがちな足を重点的にほぐすことで血行を促進し、疲れをとることができます。
気分をシャキッとさせたいときは、熱いお湯が効果的。目覚めが悪く、スッキリしない朝は熱めのシャワーを浴びることで交感神経の活動が促され、活力がわいてきます。
「睡眠」に勝る休養なし

ストレスを癒すのに最も効果的な方法は、何といっても「休む」こと。
生活の中で最も大切な休養は「睡眠」です。良質な睡眠をとることで、心身の不調の大半を回復させることができます。
「なかなか眠れない」「寝つきが悪い」など、満足に睡眠がとれなくなっている人は、寝る前に軽くストレッチをしたり、アロマを用いる(ティッシュやコットンに一滴たらして枕元に置く)などするとよいでしょう。
「不眠が長く続く」「十分眠ったはずなのに日中に強い眠気を感じる」といったときは要注意!睡眠障害が疑われますので、睡眠外来を受診しましょう。
このほかにも、ストレスをためないようにするには「適度な運動して汗をかく」「静かな音楽を聴く」「仲間とおしゃべりをする」「遠出して気分転換する」等、さまざまな方法があります。自分に合ったストレス解消法を見つけて、快適で元気な毎日を過ごしましょう。

監修/横浜労災病院 勤労者メンタルヘルスセンター
センター長 山本晴義 先生