越前の瓶詰ワカメ(福井県)

日本海の荒波に耐え越前海岸の岩場に生える天然ワカメは福井の隠れた逸品です。生ワカメをしゃぶしゃぶしてポン酢で食べるのは定番ですが、干しワカメも絶品です。
その中でも瓶詰ワカメは、春先の柔らかな新ワカメを天日干しし、細かく砕いて瓶話したものです。ワカメの芯が取り除かれていますので、大変食べやすく、手間暇かけてつくられている高級品です。一升瓶に入ったものや五合瓶、二合瓶など大きさはいろいろあります。
食べ方は、アツアツのご飯に瓶を逆さにして振り掛けて食べるのが一番です。ご飯の湯気に混ざった磯の香りが絶妙です。また瓶詰なのでいつまでもパリパリで湿気ません。
海苔の代わりにおにぎりに振りかけたり、ワカメごはんにしてもばっちりです。
朝のアツアツの味噌汁に振りかけると、簡単にわかめの味噌汁ができます。
想像してみてください。朝ご飯の時、一升瓶を逆さにワカメを振りかけている光景を!これが越前町の朝ご飯の風景です。
(教職員共済だより147号より)
※瓶詰めワカメは、一般的に「粉わかめ」「もみわかめ」とも言われています。
鰆(岡山県)

岡山県の県魚「鰆(サワラ)」は、身が柔らかく、刺身醤油で食べる刺身は特においしいです。
法事の会席料理として出されて「こんなにおいしい刺身は食べたことがない」と子ども心に思ったのが、サワラとの出会いでした。
それからは、刺身といえば「サワラ」を選ぶようになりました。お店では、身が白い「スナズリ」という部分を探します。その刺身は、最高です。
白身の鯛などは、歯ごたえがありますが、サワラは身の柔らかさが特徴で実に食べやすいのです。
また、サワラの切り身を醤油で煮込んだ醤油煮は、我が家の定番のおかずです。特に、脂がのった腹の部分は身が柔らかく骨離れもよく、格別です。涎が自然に口にあふれるほどです。
少し変わった食べ方となると、サワラの味噌和え・山椒風味があります。白味噌に山椒をきかせて食べると、春らしい気分になり、「鰆」と書くだけのことはあります。
サワラは足の早い魚。皆さんのお住まいの地域によっては、サワラを刺身で食べる機会はあまりないかもしれません。岡山へお越しの節は是非、一度ご賞味ください。
(教職員共済だより150号より)
カツ天(徳島県)

「カツ天」と言えば、どんな食べ物を想像されるでしょうか?徳島県以外の方は、豚肉を天ぷらにした「肉の天ぷら」を想像すると思いますが、全然違います。
これは魚のすり身をパン粉で揚げたもののことで、地元では「フィッシュカツ」「カツ」とも呼ばれています。
しかもその味は、普通の天ぷらやちくわのような味ではなく、なんとスパイシーなカレー味なんです。
値段も安く、1枚60円~100円程度で買えます。しっかりしたカレー味が付いており、そのまま食べても美味しいのですが、フライパンなどで少し表面を焼き、醤油やケチャップ、辛子、マヨネーズ等を付けて食べると、また一段と美味しくなります。
「カツ天」は、徳島県小松島市の名産品として古くから愛されており、私も、子どもの頃からずっと食べ続けています。
あの、ぷりっとした食感とスパイシーなカレー味のそれは、私の人生に無くてはならない一品です。ご飯や弁当のおかずはもちろん、子どものおやつや酒のあて、小さく刻んで焼きそばやお好み焼きなどの具材に入れたりと、食べ方もいろいろです。
全国の皆さん、是非一度「小松島のカツ天」をご賞味ください。やみつきになること間違いなしです!
(教職員共済だより151号より)
ままどおる(福島県)

福島県のお土産No.1といえば「ままどおる」ではないでしょうか。
「ママ♪ママ♪ままどおる♪」というCMの歌も福島県民なら必ず1度は聞いたことがあるお馴染みのお菓子です。
「ままどおる」は、バターを使った生地の中にミルク味の餡がたっぷり入っていて、とてもソフトな食感です。
また、期間限定品として、「チョコままどおる」という姉妹商品もあります。
「チョコままどおる」はチョコレート風味に焼き上げられたもので、期間限定(10月~5月)で販売されています。餅などの餡とはまた違う食感で、1度食べるとまた食べたくなり、病みつきになってしまいます。
昔から変わらないこの味は、私にとってはおふくろの味ならぬ故郷の味。帰省した時には必ず手に取り、自分のお土産としても忘れられないお菓子です。
福島県に足を運ばれた際には是非ともご賞味下さい。
(教職員共済だより152号より)
かたやき(三重県)

私は忍者で有名な三重県伊賀市に越してきた。お薦めは「かたやき」!生半可な固さではない。とんでもなく固い。
手に取ると石くらいの硬度を感じる茶色の塊は、小麦粉と砂糖を混ぜてこねた生地を厚さ5mm強くらい、直径8cmくらいのおせんべい状にしたものである。色気も欲しかったのか、真ん中に青海苔と黒ゴマがちょぼちょぼふられていることもあるが、地味で渋い。
このお菓子、食べやすいようにという配慮がまったくないところが、人を食っている。この人に媚びない姿勢が、「この固さ、ちょっと挑戦してみるか?」と思わせるところでもある。
歯が欠けないか、スリルを味わいながらガリッとかじるが、一口では噛めない。口に含んだかけらを唾液で溶かすと、数秒時を置いて、香ばしさとほんわかした甘さが広がる。
素材の味、試される咀嚼力、古風なデザイン。
うちの子どもたちも大好きで、ガリッと噛んでは、口の中で溶ける時間ももどかしいのか、噛み砕いて食べてしまう。固さがゲーム感覚のようで楽しいらしい。
「かたやき」は忍者の携帯食だったという説がある。おちゃめで、遊び心があって、なかなかカタい旨いもんなのである。
(教職員共済だより153号より)
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